■ガラスフィルムはプロでもフィルムの四隅に隙間を作る
ガラスフィルムを施工する際、窓枠とフィルムの間に隙間を作っているということに気付かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これはプロであれば誰もが行う施工の方法です。
ガラスフィルムを窓ガラスに貼る際には、2、3mmほどの隙間を空けて施工するのが一般的です。
では、なぜこの隙間を空ける必要があるのでしょうか。
■なぜ隙間を空ける必要があるのか
ガラスフィルムを貼り付ける際には、ガラスに施工液を吹きかけた状態でフィルムを貼っていく作業が行われています。
そのため、仕上がりを良くするためには、貼り付け後には施工液と中に入った気泡をできるだけきれいに取り除くことが必要です。
窓枠とフィルムがぴっちりと隙間なく貼り付けると、空気を抜くことや施工液を取り除くことがうまくできません。
フィルムにあえて隙間を設けることで、美しい仕上がりにさせることができるのです。
また、ガラスフィルムは高分子素材を使われていることが多く、熱によって伸縮するおそれがあります。
夏の暑い季節になると、どうしても窓ガラスは高温にさらされ、熱を帯びてしまうのです。
そこで、熱によってフィルムが浮き上がる可能性が出てしまうので、あえて隙間を作ることでフィルムが浮き上がるのを防ぐために隙間を作っています。
窓枠に設けられたゴムパッキンも、完全にまっすぐに作られているかといえばそうではないので、ある程度隙間を作ることでフィルムの仕上がりを美しく見せる効果があります。
離れた位置から全体を見ればそこまで気になるような隙間ではないので、仕上がりのためにも開けておく必要があるものだということをぜひ皆さんもご理解ください。